【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第15章 謹賀新年
「最初から飛ばしすぎだろ…」
パンダも驚く。
拳が唸る。
空気を裂く。
まともに当たれば十五歳の身体など吹き飛ぶ。
だが。
その瞬間。
私の身体は自然に動いていた。
視界の端で拳を捉える。
踏み込み。
回転。
流れるように身体をずらす。
虎杖の拳が頬を掠める寸前で空を切った。
「なっ!?」
虎杖の目が見開かれる。
勢いを利用するように私は腕を絡める。
受け流す。
「うそだろ……」
伏黒が呟く。
真希も僅かに目を細めた。
「へぇ、やるじゃん」
私は虎杖の勢いを逸らしながら、そのまま彼の懐へ潜り込む。
距離ゼロ。
そして。
耳元へ顔を寄せた。
「遠慮しなくていいよ」
静かな声だった。
「っ!?」
虎杖の背筋が震える。
次の瞬間。
私は軸足を回転させる。
――ドンッ!!
鋭い蹴りが虎杖の脇腹へ突き刺さった。
同時に。
呪力が炸裂する。
「ぐはっっ、、!」
衝撃波が弾ける。
虎杖の身体が地面を離れた。
そのまま数メートル。
いや。
十メートル近く後方へ吹き飛ぶ。
砂煙が舞う。
虎杖は空中で姿勢を立て直し、地面へ着地した。
ズザザザザッ!!
靴底が土を削る。
ようやく止まった頃には、最初の位置から大きく離れていた。
「…まじかよ」
虎杖が、ごくりと飲み込む。
そして。
次の瞬間。
――ドンッ!!
再び虎杖が飛び出した。
今度は真正面ではない。
右。
左。
フェイントを混ぜながら一気に距離を詰める。
拳。
蹴り。
肘打ち。
膝蹴り。
虎杖は持ち前の身体能力を活かし、多彩な攻撃を次々と繰り出していく。
だが。
当たらない。
一発も。
「っ!」
当たらないというより、受け流されている感じだ。
「まだ!」
回し蹴り。
今度は低い姿勢からの足払い。
「…くっそ!!!」
虎杖が叫ぶ。
さらに踏み込む。
連打。
連打。
連打。
だが。
最小限の動きでいなされる。
「すごい…もしかしたら、僕よりも強い?」
初めて見る彼女の少女時代に思わず見とれる。
そして。
虎杖が大きく踏み込んだ。
拳に呪力を集中させる。
青白い呪力が拳へ収束する。
「これなら!!」
渾身の一撃。
呪力を込めたストレート。
空気が震える。
だが。