【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第15章 謹賀新年
「あー、これ開けちゃったの?」
と、五条が遮る。
そのまま足元に転がっていた木箱をひょいと拾い上げじっとながめる。
釘崎がぎこちなく頷く。
「あ、そう……」
すると五条は箱をくるくると回しながら、
「この"開けるな"ってやつ、僕が書いたの~☆」
とのんきに言った。
沈黙。
「……は?」
真希が低い声を出す。
「……は?」
釘崎も同じ声を出した。
「え?」
虎杖も。
当の本人だけがけろりとしている。
乙骨が恐る恐る手を挙げた。
「あの……その箱って……?」
「あ、これ?」
五条は箱を軽く叩く。
「完全には解明されてないんだけど、ランダムで時間が戻っちゃうの☆」
「えぇ……」
全員の声が綺麗に重なった。
蔵の空気が一気に冷える。
だが五条は気にした様子もない。
「まぁ今回は幸い…15歳~16歳くらいかな?」
「くらいって……」
伏黒が呆れたように眉をひそめる。
すると五条は続けた。
「ちなみに運が悪いと100年とか戻るよ☆」
再び沈黙。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
誰も何も言わない。
なんとなく察したが…言えない。
そんな中、五条だけが楽しそうだった。
「100年前ってことは、生まれる前だから普通に死ぬけどね☆」
「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
虎杖が叫ぶ。
「死ぬの!?」
「死ぬね」
「軽っ!!」
「いやいやいやいや!!」
釘崎が頭を抱える。
「そんな危険物ここに置いとくなよ!!」
「だから開けるなって書いたじゃん」
「説明不足なのよ!!」
完全に正論だった。
真希が額に青筋を浮かべながら近付いていく。
「お前なぁ……」
ずか。
ずか。
ずか。
その迫力に虎杖と釘崎が一歩下がる。
「こんな危ねぇもん放置してんじゃねぇ!!」
「まぁまぁ」
五条はひらひらと手を振った。
「運よく助かったことを喜ぼうっ☆」
「お前なぁ!!」
今にも殴りそうな真希を見て、パンダが慌てて止めに入る。
「落ち着け落ち着け!」
「落ち着いてられるか!!」
蔵の中は大騒ぎだった。
その一方で。
乙骨だけは真面目に箱を見つめていた。
「でも……」
心配そうな声。
「これ、どのくらいで戻るんですか?」