【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第13章 ただいま。
本人が聞いているはずもない。
そう思いながら、そっと指先を伸ばした。
包帯に触れる。
ゆっくりと。
するすると。
解いていく。
静かな時間。
そして最後まで外し終えた、その瞬間。
五条の睫毛がわずかに揺れた。
「あ」
ゆっくりと。
ゆっくりと。
蒼い瞳が開いた。
眠気の残る視線が彼女を捉える。
数秒。
見つめ合う。
そして。
五条の口元がふっと緩んだ。
「で?」
低く柔らかな声。
主人公の肩がびくりと震える。
五条は少しだけ首を傾げた。
「どうするの?」
にやり。
悪戯を思いついた子供のような笑みだった。
「え?」
主人公が戸惑う。
その隙に。
五条の腕が伸びる。
するりと腰へ回される。
「わっ」
軽く引き寄せられた。
思わずバランスを崩しそうになる。
五条はそんな様子を面白そうに眺めている。
「人の寝込みを襲うなんてさぁ」
「違います・・・。」
「コレまで取って」
「ね、寝るときくらいは外した方がいいかな、と。」
「へぇ~?」
全く信じていない顔だった。
慌てて弁解する。
だが五条は楽しそうに笑うばかり。
そして少しだけ目を細めた。
「ま、いいけど」
そう言って。
優しく額をの肩へ預ける。
「少しだけ。」
その声には、普段見せないわずかな疲労が混じっていた。
反論しかけた言葉を飲み込み、代わりに小さく息を吐いた。
「……少しだけですよ」
「うん」
満足そうな返事。
五条はしばらく何も言わなかった。
暖房の温かさも相まって、どこか穏やかな空気が部屋を包んでいる。
やがて。
「君がさぁ」
五条がぽつりと呟いた。
「はい?」
五条はパッと離れて、天井を見上げる。
「突然いなくなったりするおかげで、色々大変だったんだよ」
その言葉に、一気に罪悪感が押し寄せる、
「そ、その節は……」
謝罪を遮るように、続けた。
「だからさぁ」
「?」
「サンタさんからのプレゼントがあってもいいと思うんだよね~」
「プレゼント?」
「そう」
五条はにこにこと笑う。
その笑顔を見た瞬間。
嫌な予感しかしない。