【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第13章 ただいま。
それから寮へ戻り、二人は自然な流れで乙骨の部屋へ向かった。
暖房の効いた部屋は暖かく、どこか眠気を誘うような穏やかさに包まれていた。
ソファに並んで腰掛け、何となく選んだ映画を流す。
画面の中では可愛らしい女優が巨大な敵に立ち向かっていた。
派手なアクションシーン。
爆発。
華麗な必殺技。
それを見ながら乙骨がふっと笑う。
「この映画の主人公、さんにそっくり」
「えぇ~?」
主人公は思わず笑う。
「そうかな~?」
オレンジジュースをちゅーっと、ストローで吸う。
「うーーん……?」
真剣に考えている横顔。
少し首を傾げる仕草。
その姿があまりにも自然で。
あまりにも愛おしくて。
乙骨は思わず微笑んだ。
「さん」
名前を呼ぶ。
「ん?」と振り向く。
その瞬間。
やっぱり可愛いな、と思ってしまう。
乙骨はそっと腕を伸ばした。
「わっ」
そのまま軽く抱き寄せる。
は驚きながらも笑っていた。
「なに~?」
「どうしたの~?」
乙骨は肩口に額を預けながら、小さく笑う。
「ごめんね」
「うん?」
「本当に、たまらなく愛おしくて」
「なにそれ」
「本音」
即答。
二人で笑い合う幸せな時間。
しばらくそうしていたが、
乙骨がふと思い出したように顔を上げた。
「あ」
「そうだ」
立ち上がり、寝室のクローゼットへ向かう。
ごそごそと何かを探し始めた。
「?」
不思議そうに見ていると。
「これ」
乙骨が取り出したのは――
赤と白の、見覚えのある衣装だった。
「……サンタさん?」
「うん」
「サンタだね」
はいまいち状況がつかめず目をぱちぱちさせる。
乙骨は慌てて両手を振った。
「あ、僕が選んだわけじゃないよ!?」
「え?」
「ほんとに!」
必死な弁明。
けれど。
「まぁ、その……」
少し視線を逸らす。
「ちょっと見たいな~とは思ったけど……」
最後の方はほとんど小声だった。
思わず吹き出す。
「憂太くん?」
「いや、その」
乙骨は咳払いをする。