【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第13章 ただいま。
食事を済ませて店を後にする。
それから、乙骨に連れられてたどり着いたのは、
ガラス張りのお洒落な洋服屋さんだった。
ショーウィンドウには、柔らかな色のマフラーやコートが
並んでいて、冬の光をやさしく反射している。
「ここで待ってて」
そう言うなり、乙骨は少しだけ早足になって店の中へ入っていった。
その背中を見送りながら、小さく瞬きをする。
店員に軽く頭を下げ、何かを受け取っている姿。
丁寧に礼をしてから、またこちらへ駆け戻ってくる。
その一連の動きが、妙にまっすぐで。
思わず、頬がゆるむ。
「……ふふ」
小さく笑みがこぼれる。
乙骨は息を少し弾ませながら戻ってきた。
「おまたせ」
「寒かったね、ごめんね」
そう言いながら、手に持っていた袋を軽く持ち上げる。
「これ、本当は任務が終わった後すぐ渡したかったんだけど……」
そして取り出されたのは、ふわりとした白いマフラーだった。
「え……」
目を丸くする。
次の瞬間。
乙骨はそっと、そのマフラーをの首へ巻いた。
やわらかい布が、冷えた肌に触れる。
「お誕生日、おめでとう」
静かで、まっすぐな声だった。
マフラーに触れながら、小さく息を呑む。
「このマフラー……」
乙骨は少しだけ照れくさそうに笑った。
「そうだよ」
「さんが、白にするか、ピンクにするか迷ってたやつ」
「えっ」
の目がぱちぱちっと瞬く。
乙骨は続ける。
「僕は白が似合うと思って」
「えへへ」
少しだけはにかむように笑った。
その瞬間。
一歩踏み出して――
ぴょん、と軽く跳ねるように乙骨へ飛びついた。
「わっ」
乙骨が驚いて一瞬よろける。
けれどすぐに、そっと受け止めるように腕を回した。
冷たい冬の空気の中で、二人の距離だけがやわらかく温かい。
「ありがとう~~~っ」
「ふふっ、さ、帰ろうか。」
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