【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第13章 ただいま。
外の雪景色をちらりと見ながら、
当時の状況を思い返すように眉を寄せる。
「そもそも、先生が隠す理由がないし・・・」
その言葉を聞きながら、フォークを止めて少しだけ黙る。
曖昧な記憶。
確かなようで、どこか現実味のない時間。
「……だよね」
ぽつりと呟く。
そこから乙骨は続けて尋ねた。
「どんな夢を見ていたの?」
一旦“夢だった”という前提で、優しく問いかける。
フォークをゆっくりと動かしながら、小さく息を吸った。
「それがー……」
少し考えるように視線を上げる。
「自分以外にも生き残りがいてね」
乙骨の手がわずかに止まる。
は気づかずに続ける。
「幼馴染のハヤミっていう男の人と、その妹のヒナタちゃん」
「うん」
乙骨は静かに相槌を打つ。
「それで、その二人をかくまってるのが
……かつての五条さんの親友で“夏油さん”」
そして、何気なく首元に手をやった。
確かめるように指先が触れる。
「……。」
当然そこにネックレスは存在しない。
は一瞬だけ眉を寄せる。
けれど、すぐに何でもないように手を戻した。
乙骨はそれに気づく。
「どうしたの?」
「え?」
一瞬だけ視線を上げる。
「いや……なんでもない。
……でも、その濃い夢の中で、
一瞬だけ憂太くんのこと思い出したんだよね」
乙骨がぱちりと瞬きをする。
少しだけ照れたように笑う。
「そこから先はあんまり覚えてなくて」
フォークをくるりと回しながら、窓の外に視線を向ける。
「もしかしたら、憂太くんが起こしてくれたのかもね」
そう言って、ふわっと笑った。
柔らかくて、何も疑っていない笑顔だった。
乙骨は少しだけ考えたあと、ふわっと笑った。
「そっか」
「じゃあ、もしその二人に会いたくなったら、僕が一緒に会いに行くよ」
「えぇ〜?」
冗談めかした声。
けれど乙骨は真面目な顔のまま続けた。
「僕にも紹介してほしいな」
「ふふっ、なにそれ」
「変かな?」
「ううん、変じゃないけど」
少しだけ間を置いて、小さく頷く。
「いいよ」
乙骨の目がわずかに見開かれる。
「私も2人に、紹介したいから」
その言葉に、乙骨もふっと表情を緩める。
「じゃあ決まりだね」
短く、嬉しそうに言った。