【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第12章 邂逅×解放
そんな姿を見て。
五条は肘をつきながら頬杖をつく。
そして、いつもの調子でにっと笑った。
「なーんだ」
蒼い瞳が楽しそうに細められる。
「もうおしまい?」
まるでからかうような口調だった。
数秒後――。
「おかえり。」
五条はそう言って、優しく微笑んだ。
その声に、胸の奥がじんわりと熱くなる。
「えっと……その……ご心配を、おかけしまし――」
そこまで言いかけてふと、違和感を覚えた。
手が無意識に首元へ伸びる。
指先が探る。
けれど。
そこにあるはずの感触がない。
「……。」
心臓がどくりと鳴った。
慌てて左手を見る。
小指へ視線を落とす。
そこにも。
何もない。
ネックレスも。
指輪も。
どこにも。
息を呑んだ。
「そんな……」
混乱したまま、自分の手を見つめる。
何度も。
何度も。
確かめるように。
そして。
「もしかして…
あれは・・・夢・・・だった……?」
その声は、自分に言い聞かせるようでもあった。
ゆっくりと顔を上げる。
不安そうな瞳。
答えを求めるような視線。
「五条さん……私……」
言葉が続かない。
そんなを見つめながら、五条は穏やかに目を細めた。
「君が見たものが真実かどうかは」
静かな声だった。
「君が決めることだ」
蒼い瞳が優しく向けられる。
「僕が口出しすることじゃあないからね」
そう言って微笑む。
まるで全てを知っているような。
それでいて、何も語るつもりはないような笑みだった。
はぽかんと口を開く。
「はぁ……」
ますます分からない。
夢だったのか。
現実だったのか。
でも確かに覚えている。
ハヤミ、ヒナタ
そして、夏油。
あれは一体――。
考えれば考えるほど混乱していく。
そして。
数秒後。
ふと、あることに気付いた。
「……というか」
五条が首を傾げる。
「ん?」
じっと五条を見る。
すぐ隣。
同じ寝台。
近すぎる距離。
「五条さん」
「うん」
「なんで私の横に寝てるんですか・・・?」
至極真っ当な疑問だった。