【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第12章 邂逅×解放
障子の向こうは、まだ薄暗かった。
夜が終わろうとしている。
けれど朝と呼ぶにはまだ早い。
世界がゆっくりと目を覚まし始める。
そんな静かな時間。
五条は窓の外へ視線を向けたまま、小さく息を吐いた。
「……まぁ、これくらいなら」
誰にも聞こえない独り言。
は焦点の定まらない瞳で五条を見つめている。
その頬へ。
五条は右手を伸ばした。
指先が柔らかな肌へ触れる。
ゆっくりと撫でる。
確かめるように。
そこにいることを実感するように。
「はぁ」
小さなため息が零れた。
「まったく」
困ったように笑う。
「手のかかる子だね」
そう言いながらも、その声は驚くほど優しかった。
ただ無事でいてくれたことへの安堵が滲んでいる。
五条は頬を撫で続ける。
されるがまま目を細める。
まるでその温もりを確かめるように。
五条の蒼い瞳が僅かに和らぐ。
そして。
そっと額へ唇を寄せた。
触れるだけの優しい口づけ。
離れて。
もう一度。
今度はこめかみへ。
降り積もる雪のように静かに。
何度も。
何度も。
そして、五条の唇がそっと離れる。
静かな部屋に、二人の呼吸だけが残った。
けれど次の瞬間。
五条はふと何かを確かめるように目を細める。
六眼が捉えていた微かな異物。
体内を巡っていた呪霊の呪力。
それが、まるで霧が晴れるように消えていく。
同時に。
の瞳がゆっくりと開かれた。
ぼんやりとしていた意識が一気に浮上する。
目の前には五条の顔。
近い。
近すぎる。
「んぅ……」
状況を理解するより先に息が漏れる。
そして数秒遅れて、自分が置かれている状況を認識した。
「っ、、、あ、、ごじょうさ、、」
慌てて、寝起きで力の入らない両手で
五条の胸を押す。
五条はそれに気づいたように、にっと、口角を上た。
さらに、深くなる甘いキス。
「~~~っ」
ぎゅっと目を閉じる。
じたばたと抵抗するが、寝起きの身体では思うように動かない。
五条はそんな様子を見ながら、しばらくしてから仕方なさそうに身を引いた。
「はいはい」
くすりと笑う。
「この辺にしといてあげる」
真っ赤な顔のまま肩で息をする。