【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第12章 邂逅×解放
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屋敷へ戻る頃には、空はわずかに明るさを増していた。
それでも冬の朝は遅い。
廊下の窓から差し込む光はまだ頼りなく、
屋敷全体が静かな眠りの中にあるようだった。
五条は自室の襖を開けると、腕の中の主人公をゆっくりと寝台へ横たえる。
長い睫毛が微かに震える。
規則正しかった寝息が少しだけ乱れた。
その時。
ふわりとした浮遊感に導かれるように、の意識が浮上する。
重い瞼をゆっくりと開く。
ぼやけた視界。
揺れる白い髪。
そして。
「……五条、さん……」
五条は小さく目を細める。
「久しぶりだね」
どこか安心したように笑う。
そして。
「おかえり」
その一言だけを残して立ち上がる。
「何か飲み物でも――」
そう言いかけた時だった。
きゅっ。
服の裾が引かれる。
五条が視線を落とす。
主人公の指先が、弱々しくコートを掴んでいた。
「……やだ……」
消え入りそうな声。
まるで離れてほしくないと訴えるような。
五条は一瞬だけ目を瞬かせる。
そして少し首を傾げた。
「君らしくないね」
くすりと笑う。
「どうした――」
そこまで言いかけて。
ふと、言葉が止まった。
六眼が捉えた呪力の違和感。
体内を巡るソレ。
ほんの僅かではあるが、異質な気配が混じっている。
数秒の沈黙。
そして。
「……なるほど」
誰にも聞こえないほど小さく呟く。
夏油の顔が脳裏を過った。
さかのぼること数分前。
「あぁ、そうそう。」
夏油が、思い出したように口を開く。
「ほんの少しだけ、意地悪をしてしまってね。
まぁ、悟へのお土産ってことにしておいてよ。
悪いようにはならないよ。」
そうほほ笑む夏油。
(あの時の“お土産”ってこれのことか・・・・)
点と点が静かに繋がっていく。
五条は小さく息を吐いた。
「さて」
困ったように笑う。
「どうしようかな」
そう呟きながら、もう一度の顔を見下ろした。