【呪術廻戦】年下のきみが可愛くて。/みんな×主(先生)
第11章 original+
その時。
夏油「どうだい、ここの温泉は。」
白濁の湯をさらさらと落とし、穏やかに問いかける。
返事をしようとした、その前に。
夏油は静かな声で続けた。
夏油「……君がハヤミに言った言葉は、ちゃんと届いていると思うよ」
の目が少し揺れる。
雪が静かに降り続ける中、湯気だけがふわりと漂っていた。
それだけを告げると、夏油はすっとの近くへ移動してくる。
湯が小さく揺れた。
夏油「さて……」
一息つくみたいに、静かに呟く。
自身は、どうしていいかわからず、
お湯の中でじっとしていたが、不意に。
湯の中で、ふわりと身体が浮いた。
「……っ!?」
気づけば、夏油に抱き上げられていた。
「げ、夏油さん……っ」
動揺したように肩を揺らす。
けれど夏油は、どこか楽しそうに微笑んだままだった。
夏油「大丈夫。
白濁温泉だからね」
そう言われて、はっと水面へ視線を落とす。
月明かりに照らされた温泉は、たしかに白く濁っていた。
湯気も濃い。
思っていたより、ずっと視界が遮られている。
「……そ、そういう問題じゃ、、、」
とはいえ、少しだけ安心したように、肩から力が抜ける。
すると夏油は、その反応を見ながらくすりと笑った。
そして。
夏油「……あの日の夜は、覚えているかな」
にっこり。
穏やかな問いかけ。
その瞬間。
脳裏に、数日前の“夢”が蘇る。
熱。
ぼやけた視界。
大きな手。
触れられた感覚。
「……っ」
一気に顔が熱くなった。
慌てて視線を逸らす。
「えっと、あ、あんまり……」
咄嗟の嘘。
すると夏油は、少しだけ目を細めた。
夏油「そう。それは残念だ」
そう言いながらも、どこか楽しそうだった。
そして次の瞬間。
夏油は抱いたまま、そっと耳元へ顔を寄せる。
吐息がかかる距離。
低く、甘い声で囁いた。
夏油「……じゃあ、思い出してもらおうか」
夏油が静かに片手を持ち上げた次の瞬間。
黒い靄のようなものが空間に滲み、小さな呪霊が姿を現す。