第4章 Lesson3 熱を上げているのは?
初めての体制に不安の色を隠せない生徒たちに向かって、マクゴナガル先生は表情を少しだけ柔らかくした。
「それと週末のホグズミード行きですが、こちらは変わらずに3年生以上であれば煙突飛行を使って行く事が出来ます。また、休暇を利用して家に帰ることも可能です」
それを聞いて、レイの脳裏にハリーとシリウスの顔が浮かんだ。そうか、休暇を利用すればまたあの家に帰る事が出来るんだ。それはレイの心に暖かい風を送った。
それからマクゴナガル校長はこの仮校舎で暮らす上での注意事項を言うと、末席に座っていた白いローブを被った例の神父を紹介した。
「――私からは以上です。では最後に、聖アンドリュー12世からのご挨拶を」
「初めまして皆さん、私はこの大聖堂の神父をしております聖アンドリュー12世です。神父と言っても案内人兼管理人のようなものですから、堅苦しいのは抜きにして気軽にアンドリューさんとでも呼んで下さい」
相変わらずアンドリュー12世は白い布で目を覆っているにも拘らず、まるで見えているかのように生徒たちを見渡して微笑んだ。やっぱりどこか胡散臭い。
それからようやく夕食が始まった。ハーマイオニーがレイの肩をツンツンと突くと、少し離れたところにジニーとルーナがこちらに向かって手を振っていた。それからネビルも。
懐かしい面々に心がほだされていくのを感じながら、ここにハリーやロンが居たらもっと楽しかっただろうとも思った。それに、ラベンダーやパーバディも――。