第4章 Lesson3 熱を上げているのは?
……分かっている、ここに居る者も居ない者も、変わらずホグワーツの友人たちだと。それでも、レイは心の奥底で寂しさを感じられずにはいられなかった。
食事が終わると、聖アンドリュー12世が寮までの通路を案内してくれた。大きな回廊で大聖堂と生活区域とを仕切っているらしく、アンドリューは共用の談話室や自習室、図書館や医務室があることを教えてくれた。
「今日はもう夜も遅いので、詳しくは明日ご案内します。それじゃあ皆さん、また明日」
「ねえ、ドラコ!どうせなら一緒の部屋にしよう!!きっと楽しいよ!!」
どうやらドラコはアレクセイに随分懐かれたみたいだ。
正直クラッブやゴイルの様な木偶の坊ではなく、アレクセイの様な真っ直ぐで明るい友達が出来たのなら、レイとしてもとても安心できる。
それが顔に出たのか、ドラコは不思議そうに小首をかしげた。
「どうしたんだい?嬉しそうな顔して」
「いや、明日から楽しい学校生活が始まるんだなあ、と思って」
「……へぇ?僕は学校生活より、君との共同生活の方が楽しみだけれどね」
そう言うなり、ドラコはレイの手の甲に軽くキスをすると「また明日」と言って男子寮へと去って行った。その後ろを、興奮して尻尾をブンブン振り回したアレクセイが追いかけていく。
「浮かれてるわね」
「うん、浮かれてるね」
「ものすっごく浮かれてるわね」
「本っっ当に、最近のアイツは何を考えているんだ!!」
ジニーとルーナとハーマイオニーの率直な感想に、当のレイはと言うと、耳まで真っ赤にしてプルプル身体を震わせながら恥辱に耐えているのだった。