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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第7章 【五条悟・伏黒恵】クロユリは君を離さない**


𓂃 side:五条悟 𓂃



嫉妬なんて、僕には一番縁のない感情だと思ってた。

欲しいと思えばなんだって手に入るし。
僕から何かを奪える奴なんて、いるわけない。


だから、自分以外の男を見てるだけで腹が立つとか。
そいつに取られるかもしれないと思っただけで、相手を縛りたくなるとか。

そんな面倒なことを、まさか僕がするとは思ってなかった。



『彼氏、作んないで』



好きだとは言ってない。
を選ぶとも言ってない。

ただ僕以外の誰かを選ぶことだけ、許さなかった。



は僕の言葉を大事にする。
昔からそうだ。

初めて会った時に僕が言ったことを、今でもずっと宝物みたいに覚えてるんだから。


あの子はきっと守ると思っていた。

僕がかけた呪いを。
僕の言葉を。













「……せ、先生っ!」



出張へ行く前、廊下を歩いていたら後ろから呼び止められた。
振り返ると、がこっちへ駆けてくるところだった。



「ん? どうしたの?」

「今日から出張なんですよね」

「そーだよ。あ、もしかして寂しいとか?」

「そ、そういうわけじゃ!」

「じゃあ、なに?」

「……いつ帰ってくる……のかなって」

「うーん、そうだね。早くて日曜日かな」

「そうですか……」

「そんなに僕に会いたそうな顔しなくても、すぐ帰ってくるって」



そう言うと、ははっとしたように両手で頬を押さえた。



「そ、そんな顔してません!」

「してるしてる」

「してません!」



相変わらず、嘘つくの下手だね。
そんなに顔赤くして言われても、説得力ないよ。
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