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【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第4章 【五条悟】勿忘草の悪魔**


「は、ぁっ……あ……っ」



波のような快感がゆっくりと引いていくと、全身からふにゃっと力が抜け落ちた。
背中を預けるように、五条さんにもたれかかる。


(イっちゃった……)


ぼんやりと霞む頭で、さっきまでの途方もない感覚を反芻する。

これが、イくってやつかぁ……。
先輩たちの話で聞いてはいたけど。
すごかった。

き、きもちよかった。


そんなことを考えていると、上からふわりと影が落ちてきた。
五条さんが私を背後から抱きすくめたまま、横から顔を覗き込むようにして、ちゅっと唇を重ねる。



「んっ……」



キスの隙間から、五条さんの甘くて濃い精気が私の口内へと流れ込んでくる。


(あ……)


昨日のように暴力的なくらい一気に注ぎ込まれるのではなく、今日はどうやら加減してくれているらしい。

じわじわと、とろけるような精気が身体の隅々まで行き渡っていく。


唇が離れても、五条さんはすぐには私を離さず、そのまま抱きしめていてくれた。


……あれ。
今の五条さん、すごく優しい。

からかったり、あっさりかわしたりしない。
ちゃんと私のことを抱きしめて、精気まで分けてくれている。

それに、さっき私、ちゃんとお仕事したよね?
五条さんを興奮させられた、よね?

ということは。
これって……もしかして。

最高にいい雰囲気なのでは!?


私は少しだけ身をよじって五条さんを見上げると、自分なりに精いっぱい甘い声を出した。



「……五条さん」

「ん?」

「あの……私と、えっちしてくれますか……?」



勇気を振り絞った、直球の提案。

すると、五条さんは一瞬だけ黙ったが、すぐに信じられないくらい爽やかな顔でニコリと笑って――。



「だーめ」



私の肩から、音が鳴りそうなくらい派手に力が抜ける。


してくれないの!?
あんなに、あんなにえっちなことしたのに!?
またお預けなの!?!?



「な、なんでですかぁーっ!?」



尻尾も、抗議するようにバシバシとシーツを叩く。
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