• テキストサイズ

【呪術廻戦/短編集R18】夜更けの花屋は恋を売る

第3章 【伏黒恵】君に響くカンパニュラ**


「…………ッ!!」



ちろり、と舌で転がすように舐め上げると、は俺の腕にすり寄り、こみ上げてくるものに必死に堪えているようだった。
それでも、拒む合図だけは返ってこない。



「……これ、気持ちいいか?」

「……っ、……ッ」



は俺から目を逸らしたが、俺の腕を二度、弱く叩いてきた。
それは、もっと触っての合図。


(自分で決めた合図なのに、それは……反則だろ)


もっと、その合図を返させたくなった。

俺はもう一度、先端を口に含む。
舌先で転がすように舐めてから、ちゅ、と軽く吸い上げると、の唇から、熱い息が途切れ途切れにこぼれた。


その反応を、もっと近くで感じたくて。
背中に回した腕に、思わず力がこもる。

抱き寄せたせいで、俺たちはほとんど隙間なく密着していた。



「……っ?」



不意に、俺の腕を掴んでいたの手に、さっきまでとは別の意味でぎゅっと力が入った。


胸から唇を離し、が見ている方向を見る。

視線を下げて、ようやく気づいた。
硬く張り詰めた俺のそれが、の太ももの付け根あたりに触れている。


は『これ、なに?』とでも言いたげに、完全に動揺しきった顔をしていた。

知識としては知っているんだろう。
けれど、男のこういう反応を直に感じたのは初めてなのかもしれない。


の顔を見た瞬間、今さら自分がどんな状態なのかをはっきり意識してしまった。


落ち着いてるふりをして。
を怖がらせないように、ちゃんと余裕があるように振る舞っていたつもりだった。

でも、そんなものはとっくに剥がれていた。

相手に、平気でいられるわけがない。
俺だって、もう限界に近い。


一気に耳の裏まで熱くなる。
バツが悪くて、なんとなくから視線を逸らした。



「……仕方ねぇだろ」

「俺だって……お前に触って、興奮してんだよ」

/ 175ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp