第36章 死神
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D子と別れた帰り道、
電車の中で、ふいに私はゾワッとした違和感を覚えた。
なんだろう、と考えてみる。
なにか、引っかかるのだ。
さっきのD子の話を思い出していた。
なんだろう・・・何か、おかしい・・・
そう言えば、鏡の中の老婆の眼・・・最初から黒かったと言っていた。
だとしたら、『それ』は一体、『誰』を見つめていたのだろう?
・・・
そして、今日、D子と私の共通の友人からメールが来た。
『D子が交通事故で亡くなった』と。
私は、D子の葬式に行くのを躊躇った。
なぜなら、あの日、オンラインの画像越しにD子を見つめていた黒い服を着た老婆が、葬儀に来ているかもしれないと思ったからだ。