第36章 死神
☆☆☆
「そこに、映っていたのよ」
なんとなく、想像がついたが、私はあえて、なにが?と問うた。
「両の目が真っ黒の老婆の顔が。笑ってはいなかったけど・・・」
なんと、D子はその画像を落として携帯に入れて持っているという。私に見てもらいたいと言ってきたが、私は丁寧に断った。
正直、あまり関わり合いたい話ではなかった。
この時、D子は真顔で
「G先輩が死んじゃわないか、心配なんだよね・・・」
と言っていた。これまで、あの黒い目のモノが見ている人は、例外なく数日以内に亡くなっているから、とD子は続けた。
結局、この話はそれ以上広がることはなく、その日私たちは、なんてことない会話をして、そのまま別れた。