緋色の海に溶ける蜜情 【ONE PIECE 赤髪 R18】
第11章 正義の鎖に堕ちる
「……おい、流石に遅すぎやしないか?」
下着屋の外で待っていた二人のクルーは、何度もチラチラと店の入り口に視線を送っていた。
「いくら何でも長すぎるな。下着を選ぶだけだろ? ……ちょっと中を覗いてみるか」
どこか嫌な予感を胸に店内へ足を踏み入れると客の姿はなく、しんと静まり返っていた。
二人は店内を見回すが探しているの姿はどこにもない。
焦りを募らせた一人がレジにいた店主の胸ぐらをつかみ上げる。
「おい! さっき入っていった俺たちの連れはどこへ行った!?」
「ひ、ひえぇっ!? し、知りません! 私は何も見ていません!」
怯えきった店主はただ首を振るばかりだった。
しかし、ふと下に目をやると、彼女が選んでいたであろう可愛らしい下着が何着か床に散らばっているのが目に入る。
裏口のドアはわずかに開いており、そこには不自然な靴跡が残されていた。
「嘘だろ……最悪の事態だ……ッ!」
「お頭に殺されるっ……! 急いで船に戻るぞ!!」
二人は青ざめた顔で顔を見合わせると弾かれたように店を飛び出し、全力で港へと駆け戻った。
◇
一方その頃のは——。
「ん………っ」
深い暗闇の底から、の意識がゆっくりと浮上してきた。
頭が重く、視界がかすむ。
重い瞼を開くと、そこは薄暗く湿っぽい冷たい石造りの牢屋だった。
「えっ……?……きゃっ……!?」
身体を動かそうとした瞬間、ジャラリと重い金属音が響いた。
自分の今の状況に気づいたは息を呑む。
両手首に冷たい鉄の枷がはめられ、頭上の天井から伸ばされた太い鎖によって背伸びをさせられるような体勢で吊るされていたのだ。
つま先がギリギリ床につく程度の、拘束された酷い体勢。
「なに……これ……っ! 私、なんで……っ」
恐怖で混乱するが必死に身を捩らせると、錆びた鉄格子の向こう側から、カツン、カツンと乾いた靴音が近づいてきた。
「ふふふ……お目覚めかね? 赤髪のお嬢さん」
暗闇から姿を現したのは海軍の将校服を羽織った男だった。
冷酷な笑みを浮かべた男は、鎖に繋がれて囚われたの身体を舐め回すように見つめてきた。