第22章 素直になって*💛
数十分、車を走らせて店の前に着いて窓を開けて名前を呼べば笑顔で走ってくる。
「危ないから走んなくていいって」
「だいじょーぶ」
助手席に乗ってシートベルトをつけようとしてるけど、いつもみたいにすぐにはつけられない。
ベルトを締めるのに近づけばほんのりアルコールの匂い。
「貸して。飲み過ぎんなって言ったのに、これだよー。やっぱり迎えにきてほんと良かったわ」
ぽん、と軽く頭を撫でると少し唇を尖らせる。
「…ごめん」
「ん、反省してる?」
「ちょっと」
「ちょっとかよ笑」
「うん笑」
「まぁいいや、ほら水あるよ」
「ありがと」
家に向かう途中、少し長めの信号を待ってると助手席から視線を感じる。
「そんな見つめられると運転しづらいんだけど」
「運転してる時の優吾の横顔かっこいいんだもん」
「それだと運転してる時だけみたいじゃん」
「いつもだけど、特に?」
「はいはい、ありがと」
酔ってるせいかいつもより言葉が全部素直に出てるのがかわいい。
正直、めっちゃ嬉しくてニヤついたけど窓の外向いて誤魔化した。