第27章 開幕のコン・フォルツァ【人外魔境新宿決戦】
「僕は思ってるよ。星也のことは、オマエを殺してから考えればいい」
初手、宿儺が動いた。
一気に距離を詰めて放たれた宿儺の蹴りが、五条の無下限に阻まれる。宿儺はすぐさま【領域展延】で五条の術式を中和してきた。
五条が拳を放つも、宿儺は肘を当てて軌道を逸らし、反対の腕で殴りかかる。その拳を地面に寝そべるようにして躱した五条は、ピシッと宿儺に指先を向けた。
バンッと吹き飛んだ宿儺の身体がビルのコンクリート壁に激突する。
『お? おぉ?』
なおも勢いは止まらず、宿儺の身体はコンクリートを砕き、轟音を立ててビルの正面玄関まで吹き飛ばされた。
派手に入口の階段は瓦礫と化し、宿儺がその中で膝をつきつつも体勢を立て直そうとする。
そんな余裕はやらない! 畳み掛ける!
五条は地面を砕きながら宿儺に迫った。さらに宿儺の目の前で強く地面を踏みしめた五条は、大きく跳躍し、指先を上へ突き上げる。
宿儺のいた区画が切り出され、宙に浮いた。それを術式で宿儺もろとも隣のビルへぶつける。だが、切り出されたビルは細切れになり、宿儺が飛び出してきた。