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夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第25章 紐解くスコア【 】


「しかし、晴明の血筋がほとんど途絶えてるとはな。さすがに驚いたぜ。けど……納得もした。末端の血筋に神ノ原 星也みたいな先祖返りが生まれたこと」

「どういう意味だ?」

 尋ねると、札埜が一度 詞織を見る。

「……俺は、晴明が自分の血筋を呪った術式を見た。あれは、より深く、より強く根ざす【呪い】だ。自分の血筋を絶やさないためにな」

 本家が途絶え、晴明の血筋が数を減らしていく中で、その【呪い】はより強い術師を生み出そうとした。

「つまり、血筋が減ったことによる【呪い】の生存本能が、末端の血筋に先祖返りを生み出したってことか?」

 伏黒が札埜の話を要約すると、「そういうことだな」と頷いた。

「じゃあ、詩音が生まれたのは……?」

 本来【陰陽術式】を持つ者は、五十年周期で生まれる。だが、詩音はその周期から外れて生まれた。

「晴明の【呪い】は、強い術師を生み出し、呪いの世を終わらせること。【陰陽術式】は強すぎるから、『五十年に一人』って“縛り”で【呪い】を安定させてる。けど、一門の連中は衰退の一途を辿っていた。結果、【呪い】がバグって二人目の【陰陽術式】の保有者を生み出した……って ところだろ」

 本来、すでに【陰陽術式】の保有者がいる間は、素養があっても【陰陽術式】は与えられない。それを差し引かれることで、代わりに派生の術式を高出力で使える。

 それが神ノ原一門の【天与呪縛】らしい。

「神ノ原 星良はそのいい例だな。じゃなきゃ、欠損部位の復元なんて、そうそうできるモンじゃない」

「確かに……詞織も歌うことで感情が昂ると呪力が跳ね上がる」

「術式の作用だと思ってたけど……そういうこと?」

 しばらく沈黙が降り、地面を歩く音だけが響いた。
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