夢幻泡影②【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】アンケート開催中
第19章 決死のフォコーソ【血と油】
「壊相の真似事か……」
それに応えることなく、脹相は蹴りと共に【翅王】を動かし、血液を放つ――が、羂索は地面を蹴って後方に逃れ、身代わりとして呪霊を置いた。
【翅王】の攻撃で呪霊が祓われるのと同時に呪力の残滓が視界を覆う。
「呪霊の消失反応で目眩し……⁉︎」
塵の陰から、額に刃を持つ呪霊が現れた。とっさに腕で防御するも、刃は腕に突き刺さり、別の呪霊も腹に一撃を入れてくる。
脹相の血を浴びた呪霊が身体を震わせ、ボッと音を立てて消えた。
「“追尾”を付与したところで【穿血】ほどの速度のない技。君の血の毒は親の私には効かない。今の一連、意味あった?」
ポツリと生えた木に腰を掛け、羂索が嗤いながら見下ろしてくる。
「壊相のように、優雅に……血塗のように自由に――ッ‼︎」
腕の先を引きちぎり、脹相は血液をゴムのように伸ばして羂索の胸倉を掴んだ。そのまま勢いを殺すことなく地面に叩きつけると、こちらへ引き寄せる。
「悠仁のようにっ! パワフルにっ‼︎」
地面に組み伏せた羂索の顔面へ拳を叩きつけた。