第6章 悪魔
ほら、丁度この格好、アラビアンナイトのシェヘラザードのようでしょ?
そう言ってまた、彼女は微笑んだ。
彼女が手の中でスプレットしたカード・・・タロットカードに似ているそれから、恐る恐る一枚引く。促されて表にすると、それは、鮮やかなボールの上で玉乗りをする耳の長いカイザルひげの男性が描かれていた。
「おや・・・『デビル』のカードですね」
目隠ししてるのにどうして分かるのか、ユメノがふわりと笑いながらそう言った。
「よくないカードなの?」
思わず尋ねると、彼女はちょっと首を傾げる。
「『デビル』のカードの物語・・・このお話をどう思うか・・・
それは人それぞれかもしれません。
貴方様は一体・・・どう思うのでしょうね・・・」
そして、彼女はゆっくりと物語を紡ぎ出す。
それは最後の悪魔と女の子の・・・不思議でキレイな、物語・・・。