• テキストサイズ

【呪術廻戦】誰も知らない

第26章 【五条】永遠のコ


獄門疆から出てからすぐに傑の身体がある場所に向かった。
中身が何かはまだわからないけど、あの身体を好き勝手使われているのは気分が悪い。
けど、めんどくさいことに恵に受肉した宿儺がアイツの隣にいる。
僕にもやっておかなきゃいけないこともあるし、傑の命日に決戦の約束を取り交わして一度高専に帰ることにした。

高専に着くと馴染みの気配はこぞってない。
可愛い教え子も、いつもは高専にほぼ缶詰の同期までいないようだ。
あれ?僕の封印、どこで解いた?

「たっだいまー。あれ?皆いなくない?『祝・帰還!』みたいなのないの?」

誰もいないのはわかっているけど、それでも高専に誰もいない訳でもない。
わざと声に出して庭から入っていく。
初めは気付かなかった。
だって、映ってなかったから、六眼に。
庭を見渡して、視界に入ったのは知らない女の子が洗濯物を手に驚いたようにこちらを見ていたところだった。
目が合うと「五条悟さんという方の封印を解く」ために皆でお出かけ中だと言う。
いやいや、僕が五条悟だけど?という言葉は今は飲み込んでおく。
この子の正体を探るのが先だ。

「てか、君、誰?」

そう尋ねれば「八重」という名を名乗り、皆の身の回りの世話をしているという。

(いやいや、君、そんなことしてていい存在じゃないでしょ?)

六眼には映らなくても視覚情報だけで目の前の存在が異質であることはわかる。
うちの生徒と変わらないくらいの年齢に見えるのに底が見えない。
押し潰されそうなものを背負っているように見える。
そうだな、僕が入れられてた獄門疆が置かれていた海峡くらい深いかな?
まぁ、僕からすればそんなのは余裕だけど。
でも、目の前の子は呪力なんては綺麗さっぱりない。
見れば見るほど理解できない。
なのに、何かに気付いた八重はタオルを引っ掴んで僕の右腕に触れてきた。
触れたんだ。
もちろん得体の知れない八重の前で術式を解くなんてことはしないし、無下限を通る許可も出す訳がない。
なのに、触れた。
これが敵だと思うとゾッとするね。
でも、八重は僕の腕についた返り血(宿儺の側近のやつね、うぇっ)を僕が怪我をしてるって思ったみたい。
返り血だってわかって心底安心してるみたいだけど…
普通の人生送ってきた10代は血を前にして即座にそんなことしないんだよ?
/ 229ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp