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禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー

第11章 彼は彼女の心を救いたい 【ONE PIECE マルコ】


「この子は俺の家族だよい。赤髪、あまりジロジロ見るんじゃねェ」

「……へぇ! あの『不死鳥マルコ』が、女をこんなに大事そうに抱えてるなんてな! 珍しいこともあるもんだ。なぁ嬢ちゃん、マルコより俺の船の方が……」

「勧誘してる場合かよい!」

マルコが鋭く突っ込むと、シャンクスは豪快に笑い飛ばした。
しかし、その視線は鋭く、いのりの内側に眠る「呪い」の気配を、一瞬で見抜いたようだった。


「……で、何の用だ小僧。わざわざ酒を持って挨拶に来たわけじゃねェだろ」

白ひげの低く重い声が響く。
シャンクスは表情を引き締め、白ひげの前に座り込んだ。
そこからは、いのりさえも息を呑むような、言葉の刃の応酬だった。

「ティーチを止めてくれ。……エースを呼び戻してくれ。今あいつらをぶつけるのは、誰にとっても良くねェ」

「……ハッ! 家族を殺し、娘を汚して逃げた野郎を、黙って見逃せってのか。仁義を欠いたガキに教えるのは、俺の役目だ」

白ひげの怒りが空気を震わせ、ついに二人の刃が交錯した。

「天が、割れた——!!」

誰かが叫ぶ。
凄まじい衝撃波が甲板を襲い、いのりはマルコの腕の中で必死に呪力を練り、吹き飛ばされないよう耐えた。
やがて、シャンクスは一息つくと、鞘に刀を収めた。

「……話は決裂か。残念だ」

シャンクスは立ち上がると、最後にもう一度マルコの隣にいるいのりを見た。

「嬢ちゃん。お前、面白い力を持ってるな……。マルコを離すんじゃねェぞ」

「……はい、」

「ハハハ! じゃあな、マルコ! せっかくいい嫁さんを見つけたんだ、死ぬんじゃねェぞ!」

シャンクスはひらひらと手を振りながら、自分の船へと戻っていった。
嵐のような男が去った後の甲板で、マルコはいのりを抱きしめる腕に、さらに力を込める。

「……あいつの言う通りだよい。俺は死なねェし、あんたも離さねェ。……俺が全部抱きしめてやる」

「マルコさん……。私、怖かったですけど……。でも、マルコさんが隣にいたから、大丈夫でした」

二人は割れた空を見上げながら、遠ざかる赤髪の船をいつまでも眺めていた。
これから来るであろう巨大な時代のうねりを、予感しながらーー。


つづく
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