第10章 彼は彼女を取り戻したい 【ONE PIECE ロー】
浴室の壁を叩くシャワーの音をかき消すように、肉体と肉体がぶつかり合う卑猥な音が響き渡る。
「あ、ああぁぁ! 大きい……っ、あ、熱い……っ!!」
背後から貫かれた剛直の、岩のような硬さと質量にいのりは白目を剥いた。
男に汚された記憶など、その圧倒的な存在感の前には霧散していく。
ローは彼女の細い腰を砕かんばかりに掴み、容赦のない速度で最奥を突き上げた。
「……っ、ハァ……! お前の中に、俺以外の感触が残ってるなんて許さねェ……。全部、俺ので上書きしてやる……!」
ローは唸るように囁くと、彼女のうなじに深く歯を立て、吸い付くように口付けた。
逃げ場のない快楽の奔流に、いのりの意識が何度も飛びかける。
「ひ、ああぁぁっ! い、く……っ、ローさん、いっちゃう……っ!!」
「逃がさねェ……。俺を見ろ」
絶頂の波が押し寄せ、彼女が体を反らせようとした瞬間、ローは彼女の顎を強引に掴んで自分の方へ向かせた。
無理やり口内を蹂躙するような深い熱吻。
「んんっ、んんぅぅ――っ!!」
くぐもった悲鳴がローの喉奥へ消えていく。
口付けで呼吸さえも支配されたまま、いのりは激しく腰を跳ねさせ、一度目の絶頂に身体を震わせた。
ローの手は止まらない。
ガクガクと震える彼女の片足を高く持ち上げると、より鋭角に、その最奥を一点突破するように突き入れた。
「あぁぁっ! や、だ……やす、ませて……っ! 奥、そこ、あぁぁぁ!!」
「休ませるかよ……。お前が俺のことしか考えられなくなるまで、何度でも叩き込んでやる」
解放された唇から溢れ出すのは、理性をかなぐり捨てた高い喘ぎ声。
剥き出しの欲望で何度も最奥を抉り抜かれ、いのりは息つく暇もなく二度目の絶頂へと突き落とされた。
「あ、あああぁぁぁーーっ!!」
内壁が狂ったようにローを締め付ける。
そのあまりの熱量と吸い付くような感触に、ついにローも理性の限界を迎えた。
「くっ……、いのり……っ!!」
喉の奥で彼女の名を咆哮し、ローは根元まで深く、彼女のナカへ全てを吐き出すように突き入れた。
激しい震えと共に放たれた熱い塊が、彼女の奥底を真っ白に塗り潰していく。
シャワーの飛沫が二人の背中を打ち付ける中、重なり合ったままの二人の荒い吐息だけが、静かになった浴室にいつまでも響いていた。
