第6章 正義感の強い彼は彼女を護りたい 【名探偵コナン 降谷零】
やがて、荒かった呼吸が静かなものへと変わっていく。
本来ならすぐに身を引くべきだったが、数日間の不眠不休と、事件解決後の安堵、そして最愛の女を抱いた多幸感。
それらが一気に押し寄せ、降谷の意識を深い眠りへと引きずり込んでいった。
「……ん……。零、さん……?」
彼女が弱々しく声をかけるが、返事はない。
降谷は彼女の首筋に顔を埋めたまま、規則正しい寝息を立て始めていた。
「え……っ、あの、零さん!? 入った、まま……ですよ……っ」
繋がったままの、形容しがたい充足感と異物感に、彼女の顔は真っ赤に染まった。
少し動こうとするだけで、彼と自分の体液が混じり合い、ナカの粘膜が擦れて、ひゅっと背筋が震えるような感覚が走る。
「……ふふ、本当に、疲れちゃったんですね」
降谷の逞しい腕は、眠りの中でも彼女を逃がさないようにがっしりと抱きしめたままだ。
ナカに入ったままの重み、腰を預けてくる彼の体温。
そのすべてが、自分が「生きている」こと、そして「愛されている」ことを証明していた。
彼女は慌てるのをやめ、降谷の背中にそっと手を回した。
禪院家で犯されていた時の、吐き気のするような虚無感はもうどこにもない。ここにあるのは、心からの安心感だけだった。
「おやすみなさい、零さん。……私の、ヒーロー」
彼女は彼を優しく抱きしめ、彼の重みを感じながら、ゆっくりと瞼を閉じた。
ハロが二人のベッドの傍らで丸くなり、静かな寝息が三つ、部屋の中に優しく響き渡っていた。