第6章 盲亀の浮木
気持ち悪さで目を覚ました朝。
アフターピルの副作用だろう。
吐き気がするのを我慢して起き上がる。
けど、出来なかった。
「まだ起きなくていいよ。
ご飯は僕が作るし、まだ早い。
――トイレ?」
ぎゅっと抱き寄せられた。
少し、膀胱が張っている。
「うん、トイレ…」
「いってらっしゃい」と手が離され、ベッドから降りる。
トイレを済ませた後、強烈な吐き気に襲われ、便器の中に嘔吐した。
飲んでから何時間経ってたっけ…ボーッとしながら考えて、処理を済ませてから悟さんの寝室に戻る。
ゆっくりベッドに上がりヘッドボードの時計を確認すると、4時を過ぎた頃。
何時に寝たのかわからないが、2時間以上は経っているだろう。
「吐いちゃった?」
声でも聞こえてしまっただろうか…恥ずかしい。
頷くと髪を撫でて、「おいで」と引き寄せられる。
優しく背中を撫でられて、また夢の中に落ちていった。