第11章 本物の愛のカタチ※if
「ねぇアキ……聞いてもいい?」
「知らない。
俺にもよくわからない。
たぶん…デンジの血を飲んだのかもしれない」
"何を"とは聞かずに答えるアキ。
私が疑問に思っていたことは、アキはちゃんとわかっていた。
それでも、答えはちゃんとわからなかった。
銃の魔人になって自我を失ったアキを、デンジくんが止めてくれたと言っている。
止めたって……殺したってことだよね?
だからあの時デンジくんは、何も言えなかったんだ。
「けど俺は――人に戻った。
マキマさん……支配の悪魔を好きだった。
そう支配されていただけらしい」
らしい……アキもよく理解出来ていないのかもしれない。
眉間に皺を寄せて苦しそうにするアキを抱き締めた。
「ごめんね、ありがとう。
もういいよ。
アキを苦しめたかったわけじゃないんだ」
アキの腕で眠っているサンは知らない。
私たちがどんなキスをしていたかなんて__。
アキの冷たくて寂しい過去も、温かい未来も…私が抱き締める。
その為に私は生きている。
ねぇアキ――"家族"になれたね。