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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第47章 片道と寄り道


翌朝
五条は自分の部屋からリビングへ出ると、隣の部屋との境にあるロールカーテンへ目を向けた

まだ静かだった
昨日は梅酒を四杯も飲んでいた
紅海は普段、アルコールを翌日に持ち越すことはないが、調子に乗って飲みすぎれば、さすがに酔うかな?
二日酔いになっていなければいいが

そんなことを考えながら、五条は声をかけた
「紅海、起きてる? 二日酔いになってない?」

少し間があった
それから、向こう側から声が返ってくる

『悟、おはよ』

いつも通りの声だった
何かを暖めているのか、向こうからレンジの音が聞こえた

「おはよ、頭痛くない?」
『うん、大丈夫!』

「そ?ならよかった」
五条はロールカーテンの向こうへ入ることなく、リビングの椅子に腰を下ろした

『昨日は楽しかったね』
「うん楽しかったねぇ」

『お好み焼きも美味しかったし、七海も遊佐くんもイッチーも一緒だったし』
「七海はずっと文句言ってたけどね」

『ふふっ…いつも通りだったね』
「ね?あいつ、僕に厳しすぎない?」

『悟が余計なことばっかり言うからだよ』
「えー?僕、何か変なこと言った?」

『言ったよ!』
五条は声を立てて笑った

こういうやり取りは、何も考えずにできる
言い返して、笑って、また何か言われる

それが当たり前になっていることを、五条は心地よく思っていた

紅海はソファにでも座ったのだろう…気配で何となく解った
『ねぇ、悟…』
「ん?」

『私さ…悟と一緒にいると、いつも楽しくて……』

何気なく口にした言葉だった
『ヤだなって思うことがあっても、悟がいてくれたら前向きになれて……』

紅海は、昨日のことを思い返すように、少しだけ笑った
『悟のそういうところ、やっぱり好きだなって思う……』

そこで、ふと口が止まった
あれ…?
今、私…
『……こうやって、ずっと悟と一緒にいられたら良いのになぁって』

最後の言葉は、ほとんど独り言のようだった
言ってから、ようやく自分が何を口にしたのかに気づく

…え?ちょっと待って
どうしよう…今の、告白みたいじゃない?
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