• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第45章 文化祭とオムライス


目隠しをした男性は、虎杖と何か話していたかと思うと、ふとこちらへ顔を向けた
「……あれ?もしかして紅海、知り合い?」
『うん!太田さん!前に七海に紹介してもらって、それから仲良くしてもらってるの』

「ああ、そうなんだ」
五条はフライパンを火から下ろすと、伏黒に軽く声をかけた
「恵、ちょっとお願い」
「……っす」
伏黒が代わりにフライパンを受け取る

五条はエプロンにかけたタオルで手を拭きながら、紅海たちの方へ歩いてきた
そして、太田の前まで来ると、黒い目隠しを外した

その下から現れたのは、整った顔立ちと、涼しげな目元
五条は外した目隠しを片手に持ったまま、胸元から取り出したサングラスを掛けた

その一連の動作は、あまりにも自然だった
まるで、普段からそうしているのが当たり前であるかのように

これは、また…レベル高いわね
と、太田は内心思う

「どうも、ここの教師で、紅海の同期の五条です」
気負いのない挨拶だった
太田は、思わず瞬きをする
――ああ、教師だったのね

「こんにちは、山本と申します、紅海ちゃんからは旧姓太田で通ってます
紅海ちゃんがお世話になっています」
「えー? それ、こっちの台詞ですよ」
五条は肩をすくめた

「紅海がお世話になってます!迷惑かけてないかな?紅海テイティブテガティブな所有るからなぁ」

『ちょ!悟、ひどい!ネイティブアメリカンみたいに言わないで!』

「ぶっ!ツッコム所、違うだろ、ネガティブ部分を気にしろよ」
『…え…そう?』
「そうそう」
五条は、笑いをこらえて手を口で覆う

太田は、そのやり取りを黙って見ていた
――なるほど
紅海は、この人に対してずいぶん気を許しているらしい
五条の方も、紅海が言葉に詰まったり、困ったりする様子をよく知っているようだった
ただ親切な同僚というだけなら、こういう気安さも珍しくはない
けれど
「同僚じゃなくて同期……?」
「そう。高校ん時からの長い付き合いですよ」
五条はサングラスの位置を指先で直し、紅海の方を向いた
「ね?」
『うん、もう長いよねぇ…まぁ、間は10年くらい空いてるかもだけど』
あまりにも自然なやり取り

/ 576ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp