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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第45章 文化祭とオムライス



『…っさ!さとるっ!!!』
紅海が目を丸くする

「ちょ、先生、デリカシー無さすぎでしょ!」
「そうだよ」
釘崎の言葉に虎杖が同意して
「紅海先生ー!大丈夫!28歳には見えないからー!」

『虎杖くん!?』
紅海の顔が真っ赤だ
「虎杖、おまえ、もう少しオブラートに包め」

紅海はアタフタしながらカウンターに戻ってくる
『だって、お客さんがやってほしいって言うから!』
「はいはい」
『ちゃんと仕事してるだけなのにー!』
「仕事ねぇ」
五条は、からかうように肩をすくめた

『悟、ひどい!』
「僕は心配してあげてるんですよー」
『何を!?』
紅海が抗議する
「いろいろ」
『いろいろって何!?』
紅海が頬を膨らませた
五条は楽しそうに笑った
「ほら、次のお客さん待ってるよ」
『あっ!』
紅海は慌てて振り返る
『お待たせしましたー!』
そのまま何事もなかったように接客へ戻っていく

伏黒は、五条を見る
「……辛辣ですね」
「そう?」
五条はそっけなく答えた。
「いつもなら、もっと余裕に…逆に褒めたりしたんじゃないですか?」
「そう?」
五条は皿を置く

「……?」
伏黒は少しだけ眉を寄せた

視線だけが、また紅海へ向く
紅海は、次の客に呼ばれていた
『はい、今行きます!』
笑顔で駆けていく

可愛いし…そりゃ、声くらい掛けたくなるよな
五条は心の中でそう思う

客に対して腹を立てているわけじゃない
あの程度のやり取りなら、どうでもいい
紅海自身が嫌がっていないなら、なおさら

ただ
さっきから、妙に目につく
他の男と楽しそうに話している紅海が
自分には関係ないはずなのに
「……」
五条は小さく笑った
――僕の方が、紅海とずっと親しい…
だから、別に
……別に、なんだけど
「先生、これ次のテーブルです」
伏黒に皿を渡される
「ん」
五条は受け取った
そして、何気ない顔で紅海のいる方へ歩いていく
「紅海」
『ん?』
「それ終わったら、こっち手伝って」
『はーい!』
紅海が笑う

その笑顔を見て、五条も笑った
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