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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第45章 文化祭とオムライス


そして、五条は、厨房からちらりと客席へ視線を向けた
男性客は、紅海の姿を見ると少し驚いたように目を瞬かせた
「ありがとうございます」

そう言ってオムライスを受け取る
それから、テーブルに置かれたメニューを見て、少し考える

「あの……これって、ケチャップで文字を書いてもらうサービスもできます?」
『え?』
「メニューに書いてあったので…せっかくだし、“大好き”とかお願いしてもいいですか?」

紅海は一瞬きょとんとした

どうやら、文化祭のメイド喫茶らしいサービスの一つらしい
『あ、はい! もちろん……』
返事をしてから、紅海はメニューを見る
『……“大好き”ですね?』
「はい」

『分かりました!』
紅海はケチャップを手に取る
ところが、いざ書こうとすると

『…………』
手が止まった

「あれ?紅海先生…どしたんだろ?
もしかして、漢字忘れたとか?」
厨房から覗く虎杖は、心配して前のめりになり、小声で教える
「せんせーっ!大好きって、こう書いてこう書いてこう!」

「いや、普通に緊張してるんだろ?」
冷静にパンケーキを焼きながら伏黒がつぶやく

『……これ、書くんだよね?』
「はい」
『大好きって……』
自分で言うのが恥ずかしくなってきた

少し離れたところで見ていた釘崎が声をかける
「紅海ちゃん、仕事よ!」
『そうだ!』
紅海は慌ててオムライスに文字を書く

なんとか完成させると、男性客へ皿を戻した

『……できました!』
「ありがとうございます」
男性客は嬉しそうに笑った


「あと、魔法もお願いしていいですか?」
『魔法?』
「これ、メニューに書いてあったので」
紅海がもう一度メニューを見る

確かに、小さく書いてある
『……え』

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