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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第45章 文化祭とオムライス



「紅海先生、似合ってんだから、気にする事ないって」
虎杖が五条のとなりに並ぶ
「だよね?この子、僕の同期で同僚…羨ましい?」
『悟はもう黙ってて!』

「ひどい、やだ、紅海ちゃん!」
わざとらしく五条がぶりっ子ぶる

教室に笑い声が広がる
紅海も、とうとう堪えきれずに笑った
 
その笑顔を見て、五条も笑う
文化祭の準備で慌ただしい教室
その真ん中で、いつもとは少し違う紅海が笑っている

なんかこう言うの良いよねぇ
五条はそう思いながら伏黒に向き直る
「じゃ、僕も手伝おうかな」
「五条先生は邪魔だけは、しないでくださいね」

「恵、冷たくない?」
「立入禁止区域の確認は終わったんですか?」

「終わったよ」
グッと親指を立てる
「じゃあ…お疲れさまでした」

「文化祭の先生を追い出す生徒って何!?」
また皆で笑い合う
紅海はそんな一年生たちを見ながら、少しだけ頬を緩めた

「五条先生は客寄せ!」
虎杖が即答する
「えー……しょうがないな、生徒のためにひと肌脱ぎましょう!」

文句を言いながらも、五条は教室の外へ出ていく
「はいはい、こちらメイド喫茶でーす、可愛い子いますよー」

紅海は、メニューのセッティングをしつつ廊下を見た
五条が廊下から声をかける
「紅海!」
『……え?なに?』
「今日、楽しい??」
『うん、楽しい!』
即答だった

紅海は小さく笑う
こんな時間が、ずっと続けばいいのにな

いつもなら、そんなことを考えた途端に、自分で打ち消してしまう
永遠なんてない

楽しい時間にも、いつか終わりは来る
分かっているからこそ、願わないようにしていた
けれど今日は、その言葉を打ち消せなかった

悟と一緒にいると、もう少し先のことまで考えてみたくなる
それが、紅海自身にも少し不思議だった
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