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【呪術】もしも、希望の隣に立てたなら。【廻戦】

第45章 文化祭とオムライス


紅海の抗議は聞き入れられなかった

「ほら、早く!」
『ムリムリムリ!』
「先生なんだから生徒の頑張りに付き合いなさいよ!」
『それとこれとは話が違うよ!特級呪霊相手にした方が簡単だよ!』
「紅海ちゃんなら絶対似合うって!」

釘崎は紅海を部屋に押し込めて扉を閉める

「ちょっと、野薔薇ちゃん――!」
その声も虚しく…しばらくして
「……もう、知らない……」
諦めた声が聞こえた

そして…おそるおそる、更衣室の扉が開く
「……やっと、観念したみたいね……ちょっと、メイクしよ?」
釘崎の視線の先にメイド服の紅海
メイク道具を持ってきて、メイクをし始める

黒を基調とした白襟のワンピースに白いフリルのエプロン
胸元には細い黒のリボン
パニエで綺麗なラインに広がった膝上のスカート
白のハイソックス

普段の教師としての服装とはまったく違う
いつもより少しだけ華やかに見えた
「…………」
一年生たちが、一瞬静かになる
『……な、なに?』

紅海が落ち着かなさそうに裾をつまむ
『変……?』
「いや」
虎杖が真顔で首を横に振った
「めちゃくちゃ似合ってる」

『……そう?』
こくりと伏黒も頷く
「普段が普段だからな…」
『伏黒くん!?それ、褒めてないよね!?』
そして、その横…釘崎はというと
「どう?」
こちらは黒いベストに白いシャツ
きっちりとした蝶ネクタイ
すっかり執事姿だった

紅海が目を丸くする
『野薔薇ちゃん、それ……』
「当然、男子だけにやらせるなんて、もったいないじゃない」
釘崎は胸を張る

『…なるほど…野薔薇ちゃんらしい』
紅海は少しだけ笑った
『でも、私まで着る必要あったのかなぁ……』
「ある!」
 即答だった

「副担任なんだから!」
『……サプライズって、怖いね』
紅海は小さくため息をつく
けれど、その表情にはもう諦めと、ほんの少しの楽しさが混ざっていた

その頃…廊下の向こうでは、五条が最後の立入禁止区域を確認していた
「……よし…完了!」
五条が振り返る…ちょうど視線の先に、一年生の教室がある
「あいつら、ちゃんと準備できてるかな」
そう呟いて、歩き出した
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