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【ワールドトリガー】Tone in full glory

第5章 欲しいもの






大学から戻ると。
エントランスで迅が待っていた。
手を振り、歩いて来る。


「こんにちは」
「やあお帰り。何か飲む?奢るよ」


ふたりは自販機前のソファに腰掛けた。

大学は、楽しい?
はい。とても。
そうか。凄いな、俺は勉強嫌いだからさ。

そんな。何気ない会話をする。




会話が途切れ。
迅が言い淀んでいるのを感じ取る。



「…………、あのさ、」

「謝らないでください」



しなくてはならないことを。
あなたはしているだけ。
この国のために。
最大限の、努力を。



「わかっていますから」



本当に、嫌ならば。
拒絶すれば済むことなのだ。
何を、されたとしても。
自分の待遇が、扱いが。
どうなろうとも。


どんなに苦しくても。
遊真の力になると、決めた。
いまここに居るのは。
あの親子のおかげだから。



「私、ここに来てよかった」



遊真がいて。

瑠花や、玉狛の皆。
加古たちや、沢村も。
昔からの友達みたいに、仲良くしてくれる。
それは、凄く恵まれていること。



「これからも。よろしくお願いします」

「…………ありがとう」




カノンは本当にいい子だね。
可愛がられるのわかるなあ。

えっ、そうでしょうか。

いやあ、あの女性陣らを
味方につけてるのは最強だよ?

なるほど。
それは、そうかもしれませんね。


話していると。
月見が走ってくるのが見える。


「迅!カノンにちょっかいかけないで!汚れる!」



ぶはっ、

「ね?」

「あはは」




汚れるってなにさ~
まだ何もしてないのに。



まだってなによ!?
一生しなくていいわよ!!




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