【ワールドトリガー】Tone in full glory
第4章 隠しごと
開発室を出て、しばらく歩いたあと。
その辺のソファに腰掛けた。
遊真くんも。
言いたくないことは言わないで。
自分を一番に考えなよ。
そう言ってくれた。
これで、いいんだよね………?
顔を覆っていると。
大丈夫かと声を掛けられる。
「弓場さん…………」
藤丸のいる、弓場隊・隊長。
あまり話したことはないが。
体育会系で、情に厚そうな感じのひと。
相当具合が悪そうに見えたのか。
おい、聞ィてんのか?と、
声を張り上げられる。
「カノン!?」
藤丸が部屋から顔を覗かせていた。
帯島、外岡が座っているのが見える。
どうやら、弓場隊室のすぐ近くだったようだ。
藤丸は慌てて駆け寄って来る。
弓場は声がでかすぎなんだよ、悪いな。
あァ!?俺が悪いのかよ。
大体お前は、女子に対して、
言い争いが始まってしまい。
いたたまれず、立ち上がる。
「ののさん、ごめん。平気」
弓場さんも。
心配してくれてありがとうございます。
そう言うと。
「まあ、ならいいけどよ、」
藤丸。お前部屋まで送ってやれ。
言われなくてもそうするよ。
お辞儀して、その場を離れる。
「ほんとに、大丈夫だよ」
「駄目。送るったら、送る」
姉御肌の、藤丸は。
部屋に入るのを見届けるまで、
付いて来てくれた。
「今日は余計な事せず、休んどくこと」
「うん…………わかった」
そのまま、ベッドに寝転がる。
大きく、息を吐き。
そのまま。
目を瞑った。
カノンは明け方まで。
目を覚ますことなく、
眠り続けていた。