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【ワールドトリガー】Tone in full glory

第3章 ノーマルトリガー




本部・視聴覚室。



「…………」



時間があるとき。
最近は専らログを見る習慣がついていた。


個人同士の能力の違いはもちろんあるが、
チーム戦では、またひと味もふた味も違って。
やはり、格段に面白かったのは玉狛第2。
修の発想力は、目を見張る。








目が疲れてきたようだ。
今日はこのくらいにしよう、
そう思い部屋を出ようとする。


数名。
こちらを見ている。


「…………、」


白い隊服であることから、
C級隊員なのだろう。
ほとんど関わりもない。


一度。
千佳が出穂を紹介してくれて。
知り合いはそれだけ。



横を通り過ぎようとすると。
呼び止められる。


「かっ、烏丸先輩の彼女って本当ですか」


ああ、そっちか。
誤解ですよ。と、出来るだけ柔らかく返す。
しかし。
それだけでは、終わらなかった。


「じゃあ、近界民って噂はどうなんですか」


最初のころ。忍田と話した時に、
はっきりと応えなくていいと言われていた。



「………、どうでしょうね」



否定しないんですね。そう言われ。
しまった、応対を間違えたのか。と悔やむ。
この子の姉が、攫われたんだと言う。



「そう………辛い、ね」



その時のことを、思い出したのか。
ぐすっ、と鼻をすする音が聞こえた。
一緒にいる子たちが、慰めはじめる。


私が、何を言ったところで。
気休めにも、ならないと。
わかっている。
けれど。

他に、どうすれば―――――





「なにを、している」




風間と、隣に、誰か。
ふたりに気付いたC級の子たちは、
そそくさと去って行った。


気が付けば。
周りには、ちらちらとこちらを見る視線が。
ぎゅっと口元を結ぶ。



「―――――失礼します」



風間に会釈し、足早にその場を去る。

隣にいたのは、佐伯であった。
その辺にいるものに声をかけ。
事情を聞き、風間に説明する。



「まあ、仕方ないんだろうけど」
「…………そうだな」



彼女を責めて、なんになる。
ただの、八つ当たりだ。





「……―――――」








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