【ワールドトリガー】Tone in full glory
第3章 ノーマルトリガー
数日後・大学。
「烏丸君と付き合ってるの?」
講義が始まるまえ。
加古の言葉に、目を丸くする。
「つ、付き、?」
何故、そんな話になっているのか。
全くわからない。
加古の話によれば。
夜道を仲良さそうに、歩いていて。
抱き合っていたとも。
「いや、送ってくれただけで、」
かなり尾ひれがついているように思う。
事情を説明すると、
なんだ、そうなのね。と言われ。
「十中八九、ファンのタレコミだわ」
本当だったら、面白かったのに。
何故か残念そうに言われ。
呆れ気味に笑い返す。
「そんなに、人気なんだ」
全く知らなかった。
そんな彼女たちからしたら、
ショックな光景だったのだろう。
やはり断るべきだったと反省する。
「じゃあ、特別なひとはいないのね」
「? いるよ」
ガタガタッと回りから音が聞こえ。
少し首を動かすも。
皆、頑なに目を合わそうとしないので、
改めて加古に向き直る。
「誰だれ?」
「遊真くん」
加古に
ああ、うん。そうよね。
とそっけなく返されたところで。
教員が現れ、その話は終わりを迎える。
話が聞こえる範囲にいる、ボーダーの面々は。
少し気の毒に思いつつも。
なんだ、違うんだ。といった心のなかであった。