【ワールドトリガー】Tone in full glory
第3章 ノーマルトリガー
「そっか。安心した」
休日。
事前に許可を貰い、玉狛支部に来ていた。
レイジから話は聞いてたから、
そこまで心配はしてなかったけど。と遊真は言う。
「皆、大人だよ」
思うところはあるだろうが。
ほとんどの者は、親切にしてくれている。
三輪や菊地原のように、
避けるような者もいるが。
些末なことだと思う。
「待たせたね」
ミカエル・クローニン。
エンジニアで、近界民。
遊真のすすめもあり、
彼にトリガーの相談をしに来たのだ。
「でもさ、それ必要なの?」
「ずっとトリオン体でいるなら、その方がいいんじゃないか」
小南、烏丸。
玉狛支部は皆、カノンに対して好意的であった。
支部長の林藤の人柄もあるのかもしれない。
「ヒュースと同じで、言葉がわからないってことか?」
陽太郎。
ヒュースの友達だという。
しかも、彼も近界民だと知り。
想像よりずっと、近界民が多いことに驚いた。
「いいえ、言葉は。もう大方覚えたから」
大学へ通うことになり、勉強心に火が付き。
生身でも、会話できるくらいにはなった。
ヒュースは小南に
あんた、見習いなさいよ。と突っ込まれ。
うるさい。とそっぽを向いた。
「いや、ノーマルトリガーは必要だろう」
その黒トリガーは、咄嗟に遣うには隙が大きすぎる。
ガチガチに訓練しなくても、
ある程度使えるようになっておくといいのでは。
そういった話をされた。
そこで。
何が向いているか、議論が開始される。
「うん、見るからに感覚タイプよね」
「そうですか?理論派っぽくないです?」
「カノンさん、結構器用だと思うけど」
皆が言い合っている脇で。
千佳はにこにこしながら。
わたしはスナイパーなんです、と教えてくれる。
可愛い。和む。
そうなのね、と笑顔で返事。
「トリオン量はどうなんだ」
ヒュースの一言に。
そういえば。と、皆 顔を見合わせる。