• テキストサイズ

ぐうたらの私が異世界で帽子屋(マッドハッター)になる

第12章 第十二話


「わかってくれる?」

ハリーナ様の問いに、ただ「はい」と答えた。

「謝礼は渡します」

「しゃれい?え、そんな…大丈夫です」

私は何の謝礼なのかわからず、さすがに受け取れないと思ったが、

「わたくしたちにもメンツがありますから、どうか受け取ってください」

そう言って、ハリーナ様とセカのご両親からかなりの額をもらった。


渡されてそのまま、私は追い出されるようにしてランディス家を後にした。

そして、門の前に立派な馬車が待っていた。

「おかえりなさい」

中には、ユラくんが腕を組んで座っていた。
私の顔を見るなりぽつりとそう言った。

「……ごめんなさい…」

「行きますよ、ラドクリフ家に」

私は景色が通り過ぎていく窓から、暗いランディス家を、いつまでもいつまでも見ていた。
/ 86ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp