第6章 【闇夜の太陽/2章:逆ハ編】11~15話
《AnotherStory》闇夜の太陽2章
13/40話:1(2/3)/1P┃33/00P┃2000字
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【三人称】
「どこだ、ロー────────!!」
青い顔をしたロシナンテが、この時間にローがいる可能性がある場所をシラミ潰しにあたっていると、探し人はいつものごとく医務室で読書をしていた。
「ロー────!!いたっ!!」
医務室の扉は患者がいない時には基本的に閉まってはいないので、ロシナンテはそのまま入室して手術台に両手で抱いていたぐったりしてるアルタイルをそっと寝かせる。それを見たローは目と口を大きく開く。
「アル!?どうした?」
「天井に頭をブツけちまって……た、助けてくれ!!……━━━呼んだ方がイイか?」
「分かった。頭だな?診てみる…」
うなづきながらアルタイルの頭に触ったローは「《ROOM》」と「《スキャン》」とつぶやき、処置をする。
「イイか?………アルの症状は、軽い脳振とうと数針縫う程度だったから命に別状はねェ。━━━呼ばなくてイイ。そのうち起きるだろ」
「はー……よかった…よかった…よかった」
言われた言葉を聞きながら、ロシナンテはアルタイルの戻っている血の気の差した顔色に安心して、彼の眠る手術台の横に崩れ落ちた。
「そもそもナゼして天井に?あとベガは?」
「あ……『高い高い』してブツけちまった。ベガはシャチが一緒にいたからそのまま」
「あいつにねだられたんだろ?スゲェ『好き』なコトだもんな。でもコラさん、自分の身長と力加減、アルの体重と潜水艦の天井のバランスを分かってない」
「だな。『好き』なんだったら止めるワケにはいかないから『次回からは気をつける』の方向性か。分かった、ありがとな…!」