【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第14章 The Geometry of
ゆっくりと視線を仁美に戻す。
「…で?彼氏が出来たとか嘘付くの?」
研磨の言葉に仁美は目を大きく見開いた。
戸惑っている仁美に研磨は体を合わせる。
そして仁美の顔近くまで視線を落とす。
「それ悪手だったね。クロ泣いてたよ。」
そしてずっと壊れてた。
この三年間の黒尾を思い出して、研磨は一瞬目を顰める。
壊れたのは黒尾だけじゃない。
捨てられて見捨てられた研磨もまた。
この三年間、愛情だけではない気持ちが仁美へ芽生えた。
グッと仁美の腰を掴むと、再び腰を動かして始めた。
「うっ…研磨っ…。」
再び揺らされて仁美の顔が歪んだ。
自分の腕の中で揺れている仁美を、研磨は静かに見下ろした。
そのベットの軋む音と、仁美の声は、研磨の寝室の外にも聞こえていた。
そのドアの向こう側で、黒尾は一瞬足が止まった。
すぐに部屋の中で何が起こっているか分かると、黒尾は躊躇いなくドアを開けた。