【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第10章 Honeyed Threat
仁美はキスを繰り返して「好き?」と何度も聞く黒尾の顔を思い浮かべていた。
自分の罪を乞うような…。
彼の苦しそうな顔が頭から離れない…。
「……クロは仁美のことが好きだよ。本当に……。今でもね。」
研磨はそう言うと、ぎゅっと仁美を強く抱きしめる。
「仲直りのコツ教えてあげる…。」
そう言って研磨は仁美から体を離した。
目元に残った仁美の涙を指で拭う。
「今度クロに会ったら、わがまま言ってクロに甘えてみて。」
研磨にそう言われて、仁美はその瞬間を想像した。
いつものように、明るい太陽のような笑顔で、黒尾は嬉しそうに笑う。
それが黒尾が仁美を好きだと。
誰が見てもわかるような笑顔で。
「…うぅ……研磨…。」
仁美はまた研磨の胸に顔を埋めて涙が出た。
そんな仁美に小さくため息を吐いて…。
それでも口元を緩ませて、可愛らしい彼女をゆっくりと抱き締める。