【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第10章 Honeyed Threat
淡々と言う研磨の言葉に、黒尾は眉を寄せ苛立ちを隠せない。
「……なんでだよ。俺たち、付き合ってるんだぜ?」
「……だからだよ。」
研磨はため息を吐くと、黒尾の顔を見ながら言った。
「クロは、一人に寄りかかると壊れる。俺も 仁美 も、もう分かってる。」
黒尾の喉がひくりと動く。
研磨は淡々と続ける。
「今までクロが安定してたのは、俺たちが3人で居たからだよ。クロは俺にも 仁美 にも寄りかかってた。そのバランスで立ててたんだよ。」
研磨は視線をそらさず言い切る。
「けど、今“仁美 だけ” に寄りかかったら──クロ自身が持たないよ。」
黒尾は目を伏せ、唇を噛む。
研磨は肩にタオルをかけ直しながら続ける。
「だから 仁美 と続けたいなら、俺を排除するのは逆効果。」
黒尾はぎゅっと自分の拳を握った。
本当は分かっているから、今日研磨に会いに来たのだ。
あんなに偉そうに牽制までしたのに。