第69章 淫らな六つの夜〜時透無一郎 冨岡義勇 不死川実弥【R強強】
毛布を握りしめ、ガタガタと震えるゆきを見て、義勇の胸は締め付けられた。
山賊の事を思い出させてしまったか?
やけに震え方が酷い…
「大丈夫だ…」
義勇は迷いなく歩みを進め、ベッドの縁に腰を下ろすと、震えるゆきをそっと、その胸に抱き寄せた。
「ま、待って義勇さん…近すぎて動悸がします…は、離して…」
義勇は、無一郎みたいに優しくなかった。腕を緩めてくれない…
「や、やだっ…怖いよ…義勇さんっ!?」
「大丈夫だ…慣れろ。時透に抱きしめてもらいたいだろ?」
その言葉を聞きゆきは、大人しくなった…。時間が、経てば不思議とあの山賊の男達の感触を思い出さなくなった…。
「落ち着いたか?」
「はい。離してください」
義勇は、ゆきを離さず続けた。
「時透が任務でいない一週間だが…俺を練習台にしないか?」
ゆきは、驚いた…だけど練習は無一郎くんとしたい…
「いえ…義勇さんに迷惑かけれないです…」
「迷惑ではない」
「でも…」
「お前が、あんな目にあったのは俺の責任だ…俺が一緒に連れて行かずにお前を一人で下山させたから…」
「私が弱いからあんな事に…大丈夫です!もう義勇さんには頼りません」
「そんな突き放さないでくれ」
「今も、こんな所をしのぶさんに見られたら誤解されちゃいます…だから練習なんてもってのほかです」
「いや、明日から時透が帰ってくるまで俺は毎晩ここに来る…練習台になりに…」
ゆきは、困り果てた。
義勇は、聞く耳を持ってはくれなかった…
次の日から義勇は、夜に蝶屋敷の者達にみつからないようにこっそりゆきの部屋に通い始めた。
一日目
義勇は、部屋に入ってくると何も言わずにゆきの枕元に腰を掛けた。
「手を出せ…今夜は一晩中繋いでおく」
「本当に来たんですか?見つかっらどうするんですか?」
「胡蝶は、任務で居なかった。早く手を出せ眠くなれば寝ていいぞ。」
蝶屋敷は、しんと静まりかえっている…。
押し問答の末疲れたのか、いつしかゆきの規則正しい息遣いが聞こえてきた。
ゆきは、俺にしっかりと手を握られながら眠りについていた。
その寝顔がとても愛おしいかった…