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鬼滅~甘い恋の話~時透無一郎 冨岡義勇★R18

第109章 妖しい三人の夜〜冨岡義勇【R強強】


「師範、ゆきさんが苦しそうなので、こちらに寝かせて…どうか部屋を出てください」

幸は静かに指先を伸ばし、義勇の胸元にしがみつくゆきを気遣うように視線を注ぐ。

その眼差しには、愛おしさと切なさが揺れていた。

「何をするつもりだ?」

義勇は抱きとめた腕にほんの少し力を込め、低く問い詰める。熱に浮かされたゆきの甘い吐息が首筋をくすぐり、義勇の理性を削いでいく…。

離したくないという本能的な欲求が、僅かに腕を強張らせた。

「さっき言った通りです。熱を逃すのです」

「…ならば、俺も側にいる」

食い下がる義勇に対し、幸は哀しげにゆっくりと首を横に振った。

「婚姻前のゆきさんが熱を逃す姿を…殿方のいる前で見せるわけにはいきません。」

さらしで胸を締め上げ、線の細い青年にしか見えない幸。

だが、その身体は女だ。

だからこそ「男に見せられない」という言葉には拒みきれない説得力があった。

熱を逃す…? 一体、何をする気だ。

そもそも幸は、この媚薬を自分自身で飲むつもりだったと言った。

…飲んで幸はどうするつもりだったのか?一人で抑えきれぬ熱を抱え、何をしようとしていた?

まさか…男の心を持つ幸は、その薬の勢いに任せて、恋慕うゆきを我がものにするつもりだったのではないか。

「師範、部屋を出てください。」

「幸…聞くが、どうやって熱を逃がすんだ?」

幸は、フッと息をつきゆきを見つめながら答えた。

「媚薬的なものを、摂取しているので何度か果てれば熱は逃げおさまります。」

義勇は、驚き幸を見た。

「お前が、ゆきを果てさせると言うのか?駄目だ。」

「何故ですか?女同士です。身体の作りもよく分かっております。果てさせるくらい簡単です。」

義勇は、ゆきを身体をぎゅっと抱き寄せた。

甘い香りが、義勇の鼻先をくすぐる…。

「お前に、ゆきに触れてほしくない。俺が何とかするから出ていけ。」

「まさか…ゆきさんを、抱くつもりですか?」

外は嵐…

妖しい三人の長い夜が、始まろうとしていた。


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