第27章 邂逅
「そっちの男は、水柱じゃったな?」
「…冨岡義勇と申す。
本日は彼女の護衛として同行させて頂いた。
柱を含めた鬼殺隊の隊士達の刀を常日頃から与えて下さる事…
深く、感謝申し上げる。」
丁寧な言葉遣いで頭を下げた冨岡さんは
柱としての貫禄があってすごくかっこいい…。
見惚れそうになるのを堪え
私も同じように頭を下げた。
「礼を言うのはこちらの方じゃ。
鬼殺隊の皆がいなければ、里は壊滅し
全員命を落としていたところじゃった…。
だが、竈門くん達のおかげで生き延びることが出来たんじゃよ。
今後も刀の手入れは、遠慮なく儂達に頼ってよいぞ?」
『ありがとうございます…!
あの、実は私の刀が刃こぼれをしてしまって…』
「ほぅ、担当の刀鍛冶は誰なんじゃ?」
『炭治郎くんと同じで、鋼鐵塚さんに…』
「あー…、蛍じゃったか…」
『蛍…?』
「鋼鐵塚 蛍。彼奴の名前じゃよ。」
『そうなんですか!?
すっごく素敵な名前ですね!!』
「そうじゃろ〜?儂が名付けたんじゃ。」
里長のセンスの良さに脱帽しながら
鋼鐵塚さんの居場所を尋ねたんだけど…
何故か困っている様子の雰囲気が出されていた。
『??鋼鐵塚さんに何かあったんですか?』
「うーん、実はのォ…、
蛍は竈門くんの刀をずっと打ち直していたんじゃ。
先日蝶屋敷に届けに行って、里に戻ってきたんじゃが、相当疲労が溜まっていたようでのォ…。」
『じゃあ、体調を崩されているとか…』
「いや、寝てるだけじゃ。」
『え…、寝て、る…?』
それなら暫く時間が経てば
目が覚めるはずだよね…?
…でも、そんな私の考えは甘かった。
「蛍があの状態になってしまったら
恐らくあと3日は起きないんじゃ。」
『えぇ…!?そんなに!?』
「これまで何度か同じ事があったんじゃが
どれだけ揺さぶっても起きないんじゃよ。」
…何だか鋼鐵塚さんが同じ人間だとは思えなくなってきた。