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《冨岡夢》恋い、慕う[鬼滅の刃]

第27章 邂逅




『ありがとう、冨岡さん…。大好きです…』

「っ…、道端で煽るな…」

『ふふっ、ごめんなさーいっ』

「…反省の色が全く見られない。」




煽ってるつもりはなかったんだけど
ムスッ、とした声色の冨岡さんの顔を見ると
頬が少し赤らんでいるのが可愛くて…

そんな表情も大好きで
私の頬はずっとニヤけっぱなし。


幸せな気持ちで心が満たされたところで
再び刀鍛冶の里に向けて走り出した。



走ってる最中には沢山話をすることが出来て


柱稽古の内容についての話とか
美味しいご飯屋さんや和菓子屋さんの話…


鬼殺隊に関すること以外の話もしたから
終始楽しい気持ちのまま走り続け
あっという間に時間が過ぎ、気がつくと刀鍛冶の里に到着していた。



鬼に襲撃されたことを事前に聞いていたとはいえ、里の入り口から見る街並みはひどい有様だった…。







『…。里の壊滅は免れたみたいですけど
酷い状態ですね…』

「あぁ…。
上弦の鬼の被害はこれほどまでに大きいのか…。」




里の門をくぐり、私達の視界に入って来たのは
崩壊状態である多くの建物…。


見ているだけで胸が苦しくなり
鬼への嫌悪感が沸々と湧き上がって来た。


今回の戦いで
犠牲になった刀鍛冶の人達も沢山いることは聞いてたけど、その人達が殺される理由なんて何もなかったはずなのに…。





『どうして鬼は…、
こんな酷い事を平気でやるんでしょうか…』

「…。」

『どうして罪のない人が…犠牲にならないといけないんですか…』

「…、悔いたところで
死んだ人間は生き返らない。時を戻す術はないんだ。」

『それは…っ、分かってますけど…』

「生き残った刀鍛冶は
それぞれが今できる事を行なっている…。
俺達は、そんな彼等の手助けをする為に来た…、違うか?」

『っ…』




冨岡さんが言うように
ほぼ壊滅状態なのにも関わらず
今、里内にいる人達は、必死で修復作業を行っているようだった。


悲しんで蹲ってる人は1人もいなくて…


体や心の傷が癒えていない状態で
私達鬼殺隊が使用する刀を守る為に
一生懸命になっている姿を見たら
自分がいかに情けなくて、弱い人間だと思い知らされた。



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