第27章 邂逅
し「さん、
冨岡さんにはきちんと謝罪されました?」
『あ…、うん…。
色々心配かけちゃってごめんね…?
もう大丈夫だから。』
しのぶちゃんには
冨岡さんとの間にあった出来事を話してないし、何も聞かれてないけど、私が1人で泣いてたの知ってたみたいだから…
きっとかなり心配してくれていたはず。
別れを告げられた時の悲しい思いは
今はもうしていないと分かってもらう為に
心からの笑顔で大丈夫と伝えると
しのぶちゃんも安心しているようだった。
し「もし、また冨岡さんに酷い事をされたら
必ず言ってくださいね?
あの人を苦しめる方法を幾つか考えてありますから。」
『え…、く、苦しめるって…?』
し「ふふっ、内容は秘密です。」
『…っ』
…やっぱりしのぶちゃんって怖い!!
なんで笑顔で苦しめるとか言えちゃうの!?
怖すぎるって!!!
し「さん?冨岡さんが待ってますが
行かなくていいんですか?」
『い、行くっ… !行ってきます…!!』
し「お気をつけて。」
笑顔で見送るしのぶちゃんが怖過ぎて
私は苦笑いで返すことしか出来なかった…。
改めてしのぶちゃんの怖さを痛感しながら門を出た私は、小走りで冨岡さんの元に向かった。
『すみません冨岡さんっ、お待たせしました!
わざわざ迎えに来て下さって、ありがとうございます。』
「いや、そんなに待ってない。」
…冨岡さんとこうして会うのは数日ぶり。
顔を見るだけでテンションが上がったけど
一応仕事も任されてるから、浮かれ過ぎないようにしなきゃ…。
『じゃあ出発しましょう!
刀鍛冶の里は少し距離がありますから。』
「そうだな。…行くぞ。」
『よろしくお願いしますっ!』
2人でカヨちゃんに貰った地図を確認しながら
私と冨岡さんは走って刀鍛冶の里ヘ向かい始めた。